春の海をながめつつ
長い冬が過ぎ去って
やっと春が来ました
今年の冬は
きっと厳しく長くて
春になればさぞかし
晴れやかな気持ちになるだろう
と思っていました
ところが
長い冬が終わったら
大海原の真ん中に
流れ出てしまっていて
めざすべき陸地が
見えなくなっていた感じ
(もともと見えていたわけではないが)
自分の価値というものが
見いだせない
なんでもできるけど
なんにもない
ただ、波はおだやか
シイタケ栽培の
手伝いをしたり
米作りの手伝いをしたり
わらじを作ってみたり
春祭りに向けて
太鼓の練習をしたり
なんやかんやと
大海の中で
小さな船を
漕いでみる
こんな時間にも
きっと意味があるはずと
窓から春の海をながめつつ